こんにちは、モモです。
わたしはいま茶道を習っているのですが、
元々抹茶が好きなので、
お寺や庭園などで抹茶が振る舞われていると
必ずと言っていいほど一服頂いていました。
そこで今回は、茶道を習っていない人でも
安心して抹茶をいただけるよう、
薄茶(抹茶)の飲み方を徹底解説していきます!
抹茶好きなら知っておいて損なし!「薄茶」って何?
抹茶が好きでも、
茶道を習ったことのない場合は
「薄茶」と聞いてもピンと来ないかもしれませんね。
実は、茶道で飲まれる抹茶には、
「薄茶」と「濃茶」の2種類あるんです。
こちらの記事では、「濃茶」と「薄茶」の違いや、
抹茶の作られ方、抹茶の効果について詳しく書いているので、
ぜひ読んでみてくださいね!
茶道ではどんなお茶が使われる?抹茶はどうやって作るの?濃茶と薄茶の違いは?飲み方にも違いがあるの?抹茶を飲むとどんな効果がある?
さて、「濃茶」と「薄茶」はそれぞれ
その名の通り、濃い抹茶と薄い抹茶なのですが、
日本庭園などで観光客向けに出されるお茶や
抹茶カフェなどで出てくるお茶は「薄茶」がほとんどです。
なので、今回は茶道を習っていない人にとっても
飲む機会の多い、薄茶の飲み方を説明しちゃいます!
薄茶の飲み方を知っていれば、
観光地の抹茶カフェだけでなく、
庭園やお寺などで振る舞われるお抹茶も
臆することなく堂々と飲むことができます。
逆に作法を知らないと、
周りの目が気になって味わうどころじゃなかった…
という話も聞くので、
抹茶好きなら知っておいて損はないですよ!
抹茶好きなら知っておいて損なし!初心者でも初めてのお茶会でも安心できる薄茶(抹茶)の飲み方
本格的なお茶会でも、少しカジュアルな茶道体験などでも、
薄茶の飲み方を知っていれば恥をかくことはありません。
まずは飲み方の流れを見ていきましょう。
- 時計や指輪などのアクセサリーは全て外しておく
- お茶を出されたら、お茶碗を右手で取り、隣の人との間の縁内に置き、指先を自分の膝正面の畳(もしくは机)に軽くつけて「お先に」と言う
- お茶碗を右手で取って自分の正面に置き、手のひらをしっかりと畳(もしくは机)につけ、亭主(お茶を点ててくれた人)に向かって「お点前(てまえ)頂戴いたします」と言う
- お茶碗を右手で取って左の手のひらの上に載せ、右手をお茶碗の側面を包むように持ち替えて、お茶碗を少し持ち上げて感謝する
- お茶碗を時計回りに二度回して正面を避ける
- 抹茶を飲み、最後の一口は「ズッ」と音を立てるように飲み切る
- 右手の親指と人差し指で飲み口を拭い、懐紙(かいし)で指先を清める
- お茶碗を反時計回りに二度回して正面を戻す
- 右手で、お茶碗を縁外(最初に出された位置)に戻す
頭の中で一連の動きがイメージできましたか?
でも、いざ抹茶を目の前にすると、覚えたはずの手順が
すっかり飛んでしまった、ということもあると思います。
そんなときでも、なぜこうするのか?を理解していれば
きっと適切に振る舞うことができるはず!
そのために、次の項でポイントをしっかりと解説していきます!
抹茶好きなら知っておいて損なし!薄茶(抹茶)の飲み方のポイントを徹底解説!
流れだけ説明されてもわからない!という方や、
細かい所作や作法の意味までちゃんと理解したい!
という方のために、先ほど説明した手順に沿って
詳しく解説していきましょう。
1. 時計や指輪などのアクセサリーは全て外しておく
カジュアルな抹茶カフェなら問題ないかもしれませんが、
お茶会などでは、大切な茶器を傷つけてしまう恐れがあるので、
アクセサリーは全て外しておきましょう!
2. お茶を出されたら、お茶碗を右手で取り、隣の人との間の縁内に置き、指先を自分の膝正面の畳(もしくは机)に軽くつけて「お先に」と言う
畳の場合、お茶は畳の縁(へり)を挟んで自分と反対側に置かれます。
この位置を「縁外(へりそと)」と言います。
縁外に置かれたお茶碗を、畳の縁より自分側に持ってくることを
「縁内(へりうち)に取り込む」と言います。
「縁外」は相手の領域、「縁内」は自分の領域、
と思っておけば間違いないですよ。
お茶は上座にいる正客(しょうきゃく)から順に出されるので、
まだお茶を飲んでいない下座の人との間の縁内に置いて「お先に」と言います。
このとき、指先を自分の膝正面の畳に軽くつけて会釈をします。
3. お茶碗を右手で取って自分の縁内正面に置き、手のひらをしっかりと畳(もしくは机)につけ、亭主(お茶を点ててくれた人)に向かって「お点前(てまえ)頂戴いたします」と言う
畳の場合、畳の縁と自分の膝との間にお茶碗を置きます。お辞儀の時は、両手の人差し指をつけて八の字にして、
畳に手のひら全体をつけます。
亭主が会釈を返してくれたら、次の動きに移りましょう。
4. お茶碗を右手で取って左の手のひらの上に載せ、右手をお茶碗の側面を包むように持ち替えて、お茶碗を少し持ち上げて感謝する
お茶碗を持ち上げる時は、右手でお茶碗の真横を取ります。
親指を軽く縁にかけ、残りの指は揃えてお茶碗の底を持ちます。
左手は五本の指を全て揃えてお皿のようにし、その上にお茶碗を置きます。
感謝をする時やお茶を飲む時は、お茶碗が落ちないように右手を持ち替えます。
お茶碗の右側面を包むように、親指は手前側、そのほかの指は奥側に回します。
感謝する時は、お茶碗を胸元から喉元まで10cmほど持ち上げ、
同時に頭を少し下げて会釈をします。
5. お茶碗を時計回りに二度回して正面を避ける
ここが、皆さんがよく不安になるポイントです。
お茶碗を回すには、右手でお茶碗を持ち上げるときのように
親指を縁にかけ、残りの指を底に掛けます。
この時、お茶碗を時計に見立てたとすると、
親指は2時の位置になるところに掛けます。
そこから親指を4時の位置になるように、
左の手のひらに載ったお茶碗を時計回りに回します。
同じようにもう一度2時から4時に回すと、
ちょうどお茶碗の正面が出された時と反対に向きます。
お茶が出される時、お茶碗は絵柄が付いた正面を
お客様の方に向けます。
お客様は、お茶碗の大事な絵柄を汚さずにお茶をいただくために、
お茶碗を回して正面を避けます。
感謝をするのも正面を避けて飲むのも、
すべてお茶を点ててくれた亭主や
貴重なお道具への敬いの気持ちの表れなんです。
慣れないと「時計回り」とか「反時計回り」とかは
どのくらい回すのかが意外とわかりづらいので、
「2時から4時」と覚えるといいですよ!
6. 抹茶を飲み、最後の一口は「ズッ」と音を立てるように飲み切る
裏千家の場合はお茶を飲む回数は特に決まっていませんが、
三口半くらいが目安と言われています。
亭主も、そのくらいの量で薄茶を点てます。
最後の半口分は、すするように「ズッ」と音を立てることで、
飲み切りました、という合図になります。
7. 右手の親指と人差し指で飲み口を拭い、懐紙(かいし)で指先を清める
お茶碗を左の手のひらに載せたまま、
右手の人差し指をお茶碗の内側、
親指を外側にしてお茶碗の縁をつまむようにして挟み、
飲み口を左から右に拭って綺麗にします。
お菓子をいただいた時に使った懐紙を、懐に入れておくか
自分の左側に置いておき、汚れた指先を拭きます。
8. お茶碗を反時計回りに二度回して正面を戻す
反時計回り、つまり「4時から2時」の位置に
お茶碗を二度回します。
お茶を飲む時と反対の方向に二度回すことで、
避けておいたお茶碗の正面が自分側に戻ります。
9.右手で、お茶碗を縁外(最初に出された位置)に戻す
「縁外」は相手の領域になるので、
飲み終えたお茶碗は縁外に置きます。
余裕のある方は、お茶碗を下げてくれる方が
自分の前に来て「お下げいたします」と言ったときに
自分の方に向いている正面を相手の方に
向け直す(2時から4時まで二度回す)と
さらに丁寧になって印象が良くなりますよ♪
まとめ
いかがでしたか?
今回は、抹茶好きなら知っておいて損はない
薄茶の飲み方とポイントについて徹底解説したところ、
- 茶道には「濃茶」と「薄茶」の2種類あるが、庭園やお寺で振る舞われるのは「薄茶」がほとんど
- 初心者や初めてのお茶会でも薄茶(抹茶)の飲み方を知っていれば安心
- 一つ一つの所作には亭主や道具を敬う気持ちを表すなどの意味がある
ということがわかりました。
これで、いつどこで薄茶を振る舞われても
怖くありませんね!
特に京都では、お寺などあちこちで
抹茶を飲む機会があるので、
ぜひこちらの記事を思い出して、
素敵な作法で抹茶を楽しんでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました♡