こんにちは。健茶と書いてケンティーです。
早速ですが、あなたは茶道のお菓子をどのようにして食べるかご存知ですか?
これから茶道を学ぶ方であれば知らない方がほとんどだと思います。
茶道の世界では沢山の決まりごとがあり、お菓子の食べ方もその一つです。
そのような決まりごとを知らないまま目の前にお菓子が運ばれて来たら緊張してしまいますよね。
見学や体験の際にお菓子の食べ方を注意されるわけではありませんが
知っておくことによって、心に余裕ができ、そのほかのことに気を配ることができるようになると思います。
なので、今回はケンティーがお菓子の食べ方についてお伝えしたいと思います。
1. 茶道のお菓子でケンティー緊張
あなたは茶道ではどのようなお菓子が食べられるのかご存知ですか?
これが茶道でよく食べられているお菓子です。
食べ方なんてそんな大袈裟な…口に入れて噛めば良いんでしょ?
という話ではありません。
実は食べるタイミングなど決まりごとが沢山あるのです。
そんな事を知らなかったケンティーは初めて茶道教室に行った時、
いつどうやってお菓子を食べたらいいのかわからず、とても緊張してしまいました。
そのせいでお菓子の味もあまり覚えていませんし、どのような茶室だったか、
どのような雰囲気だったかということさえ、記憶が曖昧でした。
茶道教室の先生は優しく「どうぞ気にせず召し上がってください。」
と仰ってくださいましたが、謎のプレッシャーを感じた僕はとても気にしましたw
先生はその後食べ方を優しく教えてくださったのですが、
その時にはすでに、僕は頭の中が真っ白になっていました。
こんなふうに、せっかく見学に行ったのに目の前のお菓子だけに気を取られてしまったら勿体ないですよね…
2. 茶道のお菓子の食べ方を解説
実際、お菓子の食べ方は茶道教室に通えば最初に教えていただけます。
しかし、これから初めて茶道教室に見学に行く方には
ケンティーと同じ思いはしてほしくないのです。
ですので、ここでは茶道のお菓子の食べ方をしっかりとお伝えしたいと思います。
ちなみにケンティーの学んでいる流派は裏千家なので
他の流派のお教室に見学予定の方は参考程度に見てみて下さい。
《流派に関しては他の記事で詳しく説明しておりますのでこちらを参考にして下さい。》
1.お菓子があなたの目の前に運ばれてきます。
お菓子を運んでくれた方がお辞儀をしますので、あなたも手をついて
お辞儀をしてください。
ここではまだお菓子に手をつけてはいけません。じっと待ちます。
2.その後、お点前が始まります。
ここでもお菓子はそのままにしておきましょう。じっと耐えます。
3.お点前している方から「お菓子をどうぞ」とお声がかかります。
このときもお辞儀を返してください。
4.隣の方に「お先に」と言い、手をついて軽くお辞儀をします。
見学の場合、誰に言えば良いのか分からないと思うので省略しても大丈夫です。
5.お菓子が菓子器(お皿やお盆)や懐紙(紙)に載っているので、
感謝の気持ちを込めて菓子器や懐紙を両手で畳からほんの少し持ち上げ、
軽く頭を下げ、置き直します。菓子器は、畳の縁の線の向こう側に置いたままにします。
懐紙を渡されている場合は、畳の線の内側(畳の線と自分の膝の間)に、折り目を
手前にして置きます。
6.菓子器にお箸が添えてある場合は、右手で上からお箸を持ち上げ、左手で下から受けて、
右手を持ち返して箸を扱います。
お菓子を菓子器から一つ取って、懐紙の上に載せ、先程とは逆の手順で、
お箸を左手で受け、右手で上から持ち直して、
お箸の先端を懐紙の左上で拭い、菓子器の上に戻します。
お菓子が懐紙の上に載って出てきた場合は、懐紙ごと縁内(畳の線の内側)に
持ってきます。
7.懐紙ごと左掌に載せてお皿のようにします。
生菓子の場合は、右手で黒文字or菓子切り(楊枝)を持ち、2〜4つに切って、
黒文字or菓子切りで口に運びます。
お煎餅やお饅頭の場合は、懐紙の上で手を使って割り、そのまま口に運びます。
和三盆などのお干菓子の場合は、指先で摘んで口に運びます。
8.食べ終わったら、食べカスがこぼれないように懐紙を2〜3回折り、
着物の場合は懐に入れ、洋服の場合は自分の右側に置いておきます。
(あとで抹茶を飲んだ時に茶碗の飲み口を拭った指先をこの懐紙で拭きます)
3. 茶道のお菓子の食べ方を知っていると安心
このように、お菓子の食べ方一つとっても、細かな動きの決まりがあって、大変ですよね。
実際にお稽古を始めれば、周りの方たちの動きを真似ているうちに自然に身に付くとは思いますが、
見学や体験の際にお菓子が出されることも多いので、知っておいて損はないです。
ただ、文章だけでは完璧に覚えるのは難しいと思うので、
無理のない範囲で頭に入れていってください。
ケンティーは何も知らずに見学に行ったのでお菓子を食べることに精一杯で余裕がなかったので、
この記事を読んでいるあなたには、少しでも余裕を持ってもらい、
先生や教室の雰囲気を感じながらお菓子を味わってもらえればと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、
茶道で初めてお菓子を食べるのにあたり、
・お菓子の食べ方
についてお伝えさせて頂きました。
そして、ケンティーの経験と知識から
・お菓子の食べ方を知っていれば心に余裕ができる
・見学や体験では堅苦しく考えず、雰囲気を感じながらお菓子を味わう
という事で、
あなたの無理のない範囲でお菓子の食べ方を覚えてみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。