茶道の必須アイテム!「扇子」は普通の扇子と違う?オススメの大きさや柄はある?用途は?いつどうやって使うの?どこに置くの?

こんにちは、モモです。

茶道を習い始めると、まず最初に揃える道具の中に
扇子」があります。

この扇子は、小さいながらも
茶道において重要な役目を果たすアイテムです。

今回はこの「扇子」について深掘りしていきましょう!

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茶道の必須アイテム!「扇子」は普通の扇子と違う?オススメの大きさや柄はある?

茶道を習うことになったら、先生には
まず初めにお稽古に必要な道具を揃えるように
言われると思います。

初めての茶道のお稽古に必要な道具については
こちらの記事で詳しく解説しているので、参照してくださいね。

最初に揃える道具の一つである「扇子」は、
茶扇(ちゃおうぎ)」「茶扇子(ちゃせんす)」とも呼ばれます。

手にとってみるとよくわかるのですが、
茶道で用いる扇子は、日常で使われる扇子よりも小ぶりです。

手元にあるから、と家にある一般的な扇子
お稽古に持っていくわけにはいかないので、
茶道専用のものを購入しましょう。

扇子は、流派によって長さが異なります。

裏千家では、男性6寸(約18.2cm)、
女性5寸(約15.2cm)の扇子を用います。

出典:ますみえん

表千家では、昔は女性は6寸の扇子を使っていたようですが、
いまは男女とも6.5寸(約19.5cm)の扇子が正式なもののようです。

茶道教室に通い始める際は、扇子を購入する前
先生に流派扇子の長さを確認するといいでしょう。

扇面絵柄には決まりはないのですが、

初心者向けの茶道具セットを購入すると
同梱されている扇子には、
利休百首(りきゅうひゃくしゅ)』が記されているものが多いです。

出典:ますみえん

利休百首』とは、「利休道歌(りきゅうどうか)」とも言い、
茶の湯を大成した千利休の教えを和歌にしたものです。

この『利休百首』が書かれた扇子は、
持っているだけでも茶の湯の心に触れられ、
とても勉強になるため、
初心者には特にオススメです!

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茶道の必須アイテム!「扇子」の用途は?

では、いったい何のために扇子を使うのでしょうか?
次の項で用途を見ていきましょう。

扇子といえば、暑い時に仰いでを取るものですよね。
着物姿には扇子がよく合います♡

ですが、茶道においての扇子仰ぐためのものではありません

茶道では、扇子結界」の役目を持つ神聖な道具なんです。

人や道具の間に置くことで境界を引き、
相手や道具を敬う気持ちを表します。

戦国時代では、武将たちは
挨拶の際にを自分と相手の間に置いて、
相手を敬うと同時に敵意がないことを表していました。

そんな武将たちも、お茶室に入る時は、
命よりも大事な刀入り口の前に置いていました。
その代わりに持って入ったのが扇子です。

お茶席に限らず、日本では正式な場では
扇子を前に置いて挨拶をするのが
本来の礼儀であると言われています。

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茶道の必須アイテム!「扇子」はいつどうやって使うの?どこに置くの?

茶道では結界を意味する扇子ですが、
具体的にどのような場面で使用するのでしょうか?

今回は「席入り」という、お客様が
お茶室に入る場面での扇子の使い方
順を追って見ていきましょう。

1. 躙口

お茶室の「躙口」を開けたら扇子横向きに置き、
その扇子を少し前に移動させ、
膝をついて中に入ります。

お茶室の広さによって、
そのまま扇子を少しずつ前に出して膝行(しっこう)するか、
扇子を持って立ち、歩いて移動します。

扇子を持つ時は、の少し上をつまむようにします。
決して握り込まないように気をつけましょう!

2. 床の間の拝見

床の間の前に進み、正面で正座をして、
膝前に扇子を置いて一礼をします。

掛け軸、お花、香合の順で拝見をし、
正面の掛け軸に向かって再度一礼をします。

3. お道具の拝見

お道具の前に進み、釜の正面で正座をして、
膝前に扇子を置き、釜や棚を拝見します。

4. 挨拶

席入りが終わり、本座についたら、
席主(もしくは亭主)がお茶室に入ってきます。

正客から順に、扇子を自分の膝前に出してにじり
挨拶をします。

5. 置き方

こんなふうに、お茶席が始まる時から、
お客様は扇子を使って席入りをしていきます。

扇子を膝前に置く時は、畳の縁から一目あけたところに、
自分の右側に来るようにして置きます。

出典:ますみえん

お点前が始まると、扇子は膝前ではなく、
自分の背中側に回して置きます。

その際、正客要を上座に、
次客以降要を下座の方に向け、
膝前に置く時と同じように
畳の縁から一目あけたところに置きます。

退席する場合も、席入りと同じく扇子を持って移動し、
床の間やお道具を拝見します。

6. お月謝

もう一つおまけとして、
茶道教室によっては、お月謝を先生にお渡しする際に
扇子を使うことがあります。

お月謝開いた扇子に載せ、
右、左と持ち替えて向きを変えて
先生の方に向くようにしてから、
両手で渡します。

茶道の場合、扇子を開くことはほぼないのですが、
この時だけは例外です!

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、茶道の必須アイテム「扇子」について深掘りしたところ、

  • 一般の扇子より小さい茶道のための扇子で、流派によって長さが異なる
  • 初心者には『利休百首』の書かれた扇子がオススメ
  • 扇子は「結界」を表し、挨拶や拝見の際に膝前に置いて使う

ということがわかりました。

日本では比較的身近な扇子ですが、
茶道で使う扇子は、日常で使うものとは
大きさ用途も異なります。

使い方に決まりごとは多いものの、
扇面については意外と自由なので、
せっかくならお気に入り
絵柄を見つけてみては?

最後までお読みいただきありがとうございました♡

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