こんにちは、モモです。
抹茶体験や抹茶カフェなどでは
必ずと言っていいほど、
抹茶と一緒にお菓子が出てきますよね。
おまんじゅうみたいなものだったり、
お砂糖を固めたみたいなものだったり、
場所によって出されるお菓子が違うし、
季節によってもいろいろなお菓子が出てきます。
今回は、茶道で食べられるお菓子について
詳しく見ていきたいと思います!
茶道で食べられるお菓子を徹底解説!「主菓子」「干菓子」などのお菓子の種類とは?
茶道で出てくるお菓子は
「主菓子(おもがし)」と「干菓子(ひがし)」の
2種類に分けられます。
「主菓子」は濃茶の時に出されるお菓子で、
「干菓子」は薄茶の時に出されるお菓子です。
濃茶と薄茶の違いについては、
こちらの記事を参照してくださいね!
「主菓子」には、甘みと量感のある生菓子(なまがし)を選びます。
特によく出されるのは「練切(ねりきり)」と呼ばれるものです。
草花や自然の風景、色あいなど、
季節にふさわしいモチーフを
美しい色と形で表現しているお菓子です。
お菓子を見ただけでも季節感を感じられ、
四季の趣を味わうことができます。
この練切や求肥(ぎゅうひ)、きんとんなどの生菓子は
特に「上生菓子(じょうなまがし)」と呼ばれ、
砂糖が貴重な時代には、
庶民にとって大変高級なお菓子でした。
一方、「干菓子」は落雁(らくがん)や煎餅(せんべい)、
有平糖(あるへいとう)などの乾いたお菓子のことです。
干菓子は上生菓子と違って水分が少ないので
日持ちするのが特長で、落雁や和三盆などを
家に常備しておけば、いつでもお茶請けに使えちゃいます。
茶道で食べられるお菓子を徹底解説!菓子器はどれを使う?
抹茶カフェなどではお菓子は
個別に懐紙に載せられて出てくることが多いですが、
茶道では「菓子器(かしき)」と呼ばれる器に入れて出されます。
濃茶席では、主菓子は「縁高(ふちだか)」という
重箱のような菓子器に入れられます。
引用元:ふげつ工房
縁高の蓋の上には「黒文字(くろもじ)」という
竹製の大きな楊枝が人数分載せられており、
それを一本使って懐紙にお菓子を取り、
その黒文字でいただきます。
縁高の扱いは少し複雑なので、
別の機会に記事にしたいと思います。
薄茶席で主菓子が出される場合は、
「盛込鉢(もりこみばち)」という大鉢の菓子器が使われ、
黒文字製のお箸が添えられます。
菜箸を扱うようにお箸を使ってお菓子を懐紙に取り、
お箸は菓子器に戻します。
主菓子は自分の「菓子切り」を使って
2〜3つくらいに切り、いただきます。
ちなみに、饅頭や煎餅などは、菓子切りを使わずに
手で割って食べてもよいことになっています。
干菓子は薄茶席のみで出されるもので、
菓子器は「干菓子器」と呼ばれます。
漆器や木地など材質はさまざまで、
お盆のような形のものが多いです。
主菓子は人数分を菓子器に入れるのに対し、
干菓子は2〜3種類を客の人数よりも多めに盛ります。
干菓子の場合は、一種類につき一つずつ、手で自分の懐紙に取ります。
一口サイズのものが多いので、そのまま手で口に運びます。
茶道で食べられるお菓子を徹底解説!なぜ抹茶と一緒に食べるの?
茶道では、濃茶でも薄茶でも、
抹茶を飲む前に必ずお菓子をいただきます。
それは、お菓子の甘さが口に残ることで、
そのあとに飲む抹茶の風味がよりいっそう引き立つからです。
なので、お菓子はお茶を飲みながら食べるのではなく、
お茶が出てくるまでに全て食べ終えてしまうんです。
濃茶に出されるのは味のしっかりした主菓子、
薄茶には軽めの干菓子となっているのも、
お菓子の甘さや重さを
主役であるお茶の濃さに合わせているためです。
ただ、最近では、濃茶の時に使われていた主菓子が
薄茶と一緒に出されることも多くなってきました。
特に観光客向けの抹茶を出す席では、
干菓子よりも普段あまり口にすることのない
主菓子の方が喜ばれるのかもしれませんね。
ちなみに、お菓子の食べ方については
こちらの記事で詳しく説明しているので、
合わせて読んでみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、茶道で食べられるお菓子ついて徹底解説したところ、
- お菓子には2種類あり、濃茶には「主菓子」、薄茶には「干菓子」が出される
- 主菓子は濃茶では「縁高」、薄茶では「盛込鉢」に人数分を入れ、干菓子は「干菓子器」に多めに載せる
- お菓子はそのあとに飲む抹茶の風味を引き立てるためにお茶が出てくる前に食べ切る
ということがわかりました。
茶道では、お茶会の主役はお茶ですが、
その抹茶を楽しむために、お菓子は欠かせない存在です。
お菓子の見た目からも季節感や趣向を
感じることができるので、
抹茶体験やお茶会に行った際は、
どんなお菓子が出てくるのか
楽しみながらいただいてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました♡