茶道ではどんなお茶が使われる?抹茶はどうやって作るの?濃茶と薄茶の違いは?飲み方にも違いがあるの?抹茶を飲むとどんな効果がある?

こんにちは、モモです。

みなさんは、抹茶を飲んだことがありますか?

いまや飲み物やお菓子などでも抹茶味は大人気ですが、
牛乳や砂糖の入っていない本格的な抹茶となると、
意外と飲んだことのない人もいるかもしれません。

そこで、今回は茶道で使われる抹茶の秘密に迫ってみたいと思います。

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茶道ではどんなお茶が使われる?

お茶」と聞くと、ぱっと思い浮かぶのは緑茶烏龍茶
日本や中国を代表するお茶ですよね。
でも、日本茶中国茶以外にも、
紅茶で有名なイギリス、茶葉の産地であるスリランカやインドなど、
お茶は世界中で親しまれ、飲まれています

そんなお茶ですが、実はどれも同じツバキ科の木から採れる茶葉で作られているんです。

お茶の種類は、発酵」の違いによるもの。
生の茶葉を放置して萎れさせる「萎凋(いちょう)」という工程の有無や度合いによって、発酵茶」「半発酵茶」「不発酵茶3種類に分けられます。

発酵茶」の代表は紅茶、「半発酵茶」は烏龍茶です。
日本でよく飲まれる緑茶抹茶は「不発酵茶」に分類されます。

そのほかに、後発酵茶と呼ばれる、微生物による発酵で作られるお茶があり、中国茶として有名なプーアール茶がそれにあたります。

茶道で使われるお茶は、「不発酵茶」である抹茶です。

抹茶は緑茶を粉末にしたもの、と思っている人も多いのですが、
実は、緑茶抹茶では、茶葉の栽培方法が異なるんです。


緑茶は、茶摘みの風景でも有名なように、
お茶の木を日光に当てて育てる「露地(ろじ)栽培」を行います。

一方、抹茶の場合は覆いを被せることで日光を遮断して育てます。
遮光することで鮮やかな緑色になり、
煎茶にはない独特の香りや、
まろやかな旨味と甘味のあるお茶になります。

茶道では、この「覆下(おおいした)栽培」で育てた茶葉からできた抹茶を使います。

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抹茶はどうやって作るの?

抹茶の茶葉は、渋みが少なくなるよう日光を遮断して栽培し、
5月上旬から中旬にかけて新芽だけを丁寧に摘み取ります。

摘んだ茶葉を蒸して発酵を止めます。
こうすることで、鮮やかな緑色がそのまま残ります。
乾燥させた茶葉は「荒茶(あらちゃ)」と呼ばれます。

荒茶から茎や葉脈を取り除き、柔らかい部分だけを使います。
こうして出来上がった茶葉を「碾茶(てんちゃ)」と言います。


この碾茶石臼で挽き、ミクロン単位まで細かい粒子となったお茶が、
お馴染みの「抹茶」です。

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濃茶と薄茶の違いは?飲み方にも違いがあるの?

実は、茶道で飲まれる抹茶には、
濃茶」と「薄茶」の2種類あるんです。

その名の通り、濃い抹茶薄い抹茶なのですが、
日本庭園などで観光客向けに出されるお茶や
抹茶カフェなどで出てくるお茶は「薄茶」がほとんどです。

一方、「濃茶」は茶道のお稽古本格的なお茶会に行かないと
なかなか飲む機会はないかもしれません。

薄茶は、流派にもよりますが、茶筅で泡立てることで
とてもまろやかな抹茶になります。

薄茶を「点てる(たてる)」と言うのに対し、
濃茶は「練る(ねる)」と呼ぶことからもわかる通り、
濃茶の場合は、薄茶1人分あたりの量(五分=約1.8g)の(一匁=約3.75g)の抹茶を入れます。
そして、茶筅でダマにならないようにゆっくりと練ることで、
こっくりとした濃厚な抹茶に仕上がります。

茶道では、濃茶薄茶ではそれぞれ作法が異なります
お点前が違うのはもちろん、飲み方も異なるので要注意

薄茶は、一人一碗で抹茶を点てて出されますが、
濃茶は本来、人数分の抹茶を入れて練られ、
お客様は回し飲みをします。

なので、もし本格的なお茶会に参加するときは、
濃茶の場合は抹茶を一人で飲み切らないように気をつけてくださいね。

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抹茶を飲むとどんな効果がある?

お茶には、カテキンテアニンカフェイン
ビタミンCビタミンE葉酸食物繊維などが含まれています。

その効果は、抗酸化作用抗菌作用リラックス作用がんや風邪の予防
コラーゲン形成、動脈硬化予防など挙げ切れないほどあり、
美容健康を気にするあなたにうってつけの飲み物です!

臨済宗の開祖であり、茶の湯の祖でもある栄西禅師は、
日本最古の茶書『喫茶養生記』の中で「茶は養生の仙葉なり」と記しています。

抹茶は、煎茶と異なり茶葉をそのままお湯に溶かして飲むので、
お茶の成分を余すことなく吸収できちゃいます♪

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まとめ

茶道で使われるお茶について調べてみたところ、

  • 茶道では不発酵茶の「抹茶」を使う
  • 覆下栽培で育てられた「碾茶」を石臼で挽くと抹茶になる
  • 「薄茶」は泡立てて一人一碗で出され、「濃茶」は人数分の抹茶を練られて回し飲みをする
  • 抹茶は美容や健康に嬉しい成分を効率よく吸収できる

ということがわかりました。

抹茶は、緑茶だけでなく
烏龍茶や紅茶とも同じ茶葉なのは驚きでしたね。

抹茶にはお茶の成分が凝縮されているので、
朝の白湯代わりに飲むと、良い一日を迎えられるかもしれませんよ!

最後までお読みいただきありがとうございました♡

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