こんにちは、モモです。
茶道を習い始めると、まず最初に揃える道具の中に
「懐紙(かいし)」があります。
この懐紙は、茶道の中で使い道があるのはもちろん、
日常でもなかなか便利なアイテムなんです。
今回はこの「懐紙」について深掘りしていきましょう!
茶道で使う道具「懐紙」ってなに?色や柄のあるものでもいいの?
茶道を習うことになったら、先生には
まず初めにお稽古に必要な道具を揃えるように
言われると思います。
初めての茶道のお稽古に必要な道具については
こちらの記事で詳しく解説しているので、参照してくださいね。
さて、最初に揃える道具の一つである「懐紙」ですが、
こちらはお茶席でお客様になった際に必須のアイテムなんです。
和紙を二つ折りにして何枚も重ねて束にしたもので、
使うときは折り目の方を自分側に向けて置きます。
この折り目のことを「わさ」と言います。
また、懐中するときは、わさは下に向けます。
懐紙は元々は和歌や俳句を書く紙でした。
それを、懐に入れて持ち歩くようになったことから
「懐紙」と呼ぶようになったそうです。
懐紙には、男性用と女性用があり、
男性用は女性用より一回り大きくなっています。
出典:ますみえん
京都などのお土産屋さんに行くと、
色々な模様の懐紙が売っています。
和柄や季節の絵柄など、可愛らしいものや
趣を感じるものがたくさん並んでいるので、
何種類も揃えたくなってしまうかもしれません♪
ですが、実は茶道においては、流派にもよりますが
正式なお茶会では、白無地の懐紙を使うことになっています。
なので、そういった柄の入った懐紙は
普段のお稽古や日常使いに留めておいた方が無難かもしれません。
それでも、目移りするほどたくさんの種類が並ぶ懐紙は
選ぶ楽しさもありますし、茶道を習っている方や
自分自身へのお土産にぴったりです。
また、同じ白の懐紙でも、透かし模様の場合は
とても上品で、お稽古などでも使いやすいですよ。
懐紙は、お稽古やお茶会の時には毎回使うことになります。
消耗品ですが、お茶屋さんでは必ず取扱いがありますし、
オンラインショッピングでも手に入りやすいです。
白無地のものはストックしておくのもいいでしょう。
「懐紙」はいつどうやって使うの?
懐紙は、お客様になったときに、
お菓子を載せていただくのに使います。
半分に折った懐紙の束の間に、
菓子切りを挟んでおくと、スムーズに
お菓子を食べることができます。
お茶会が始まる前に、菓子切りを挟んだ懐紙を
わさを下にして懐に入れておきましょう。
洋装の場合は、「懐紙入れ(帛紗挟み)」に入れて
お茶室に持ち込みましょう。
菓子器に入ったお菓子を出されたら、
懐紙をわさを手前にして縁内に置き、
黒文字を使ってお菓子を懐紙の上に取ります。
手のひらに載せた懐紙の束がお皿のようになり、
その上で菓子切りを使ってお菓子を切り、口に運びます。
お菓子の取り方や食べ方について、
詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね。
懐紙を使う場面はもう一つあります。
お菓子をいただくと、お茶が出てきます。
お茶を飲み終わった際に、飲み口を指で拭って綺麗にするのですが、
その指先を、お菓子をいただいた時に使った懐紙で清めます。
逆に、亭主側になったときにも、
懐紙を使うことがあります。
お菓子を一つ一つお客様に出す場合に、
あらかじめ懐紙に載せ、それらをお盆で運びます。
出典:ふげつ工房
お菓子を載せる時は、懐紙を一枚ずつ半分に折ります。
裏千家では、上下の懐紙の重なった角を少しずらします。
出典:ますみえん
重なった上の懐紙を右にずらすのが慶事用、
反対に左にずらすのが弔辞用です。
通常、お茶会などでは慶事用の折り方でお出しするので、
懐紙の角の向きには十分に気をつけましょう!
懐紙の便利な活用法とは?
お茶やお菓子いただく際に、
ハンカチやお皿代わりになる
懐紙ですが、実は、茶道だけでなく、
日常においてもとっても便利なアイテムなんです。
まずは、茶道の応用編として、
お土産などのお菓子を職場などで配る際に、
無機質な紙皿やティッシュではなく
可愛らしい柄の懐紙に載せると、喜んでもらえるでしょう。
食べこぼしがあってもそのまま捨てられるので、
受け取った方も助かりますね。
お菓子を配ってもらった際にも、さっと懐紙を出して受け取れば
ぐっと上品で丁寧な印象になります。
そのまま懐紙でお菓子を包んで持ち帰ることもできます。
また、食事の際に、魚の骨や食べ残しが出てしまったときにも
懐紙をそっと載せればそれらを隠すことができます。
口を拭いたり、折ってコースターにしたりしても◎
懐紙はもともと和歌や俳句を書く紙だったので、
メモ代わりにもなります。
一筆箋のように、ちょっとしたお礼や
メッセージを書き添えるのに便利です。
さらに、お金を渡す時にも大活躍します。
お金はお財布から出してそのまま渡すのではなく、
封筒などに入れるのが丁寧ですが、
すぐに封筒が用意できない場合は懐紙で代用できるんです。
三つ折りにしてお金を挟むだけでも十分ですが、
折り紙のように少し手をかけると、素敵なポチ袋になります。
小銭を渡すとき、ぜひやってみてください♪
出典:発酵美食|マルコメ
まとめ
いかがでしたか?
今回は、茶道で使う道具「懐紙」について深掘りしたところ、
- 「懐紙」は男性用と女性用があり、茶道では白無地のものが無難
- お菓子をいただく際や飲み口を拭った指先を清める際に使う
- ハンカチやティッシュ、メモ用紙やポチ袋の代わりとしても使えて日常でも大活躍
ということがわかりました。
たかが紙、されど紙。
お茶席では必須の懐紙ですが、
日常使いもできるので、大人のたしなみとして
携帯しておくのも悪くないですね。
こんなふうに茶道具を普段の生活に生かせば、
お茶の世界をもっと身近に感じられそうです!
最後までお読みいただきありがとうございました♡